研究実績の概要 |
26年度は、資料収集、資料分析、学会等での情報収集、途中経過発表を行った。資料収集に関しては、9月にロサンゼルス(UCLA)、バッファロー(SUNY at Buffalo)で行った。Project Museなどのデータベースを用いて必要な学術論文を入手した。また、地元の書店で図書購入を行った。資料分析は主に夏季、冬季などの大学の長期休暇を用いた。学会発表は、4月にペンシルバニア州ハリスバーグで行われたNortheast MLAで、9・11と第2次大戦について扱った日系作家について行い、他の研究者からフィードバックを得た。 日本アメリカ学会の分科会(沖縄)、AALA例会(名古屋)では日系2世の被爆者について書かれた作品をトラウマセオリーとディスアビリティスタディの視点から分析し、他の研究者から有益なフィードバックを得た。また9月のAALA25周年記念国際フォーラムにはキーノートスピーカーのディスカッサントとして参加した。キーノートスピーカーのレクチャーが第二次世界大戦を扱ったハワイのアジア系作家作品に関することであったので、本研究課題と直接関係のあるトピックでもあり、興味深いディスカションの機会を持つことができた。12月に行われた明治大学のAsian American Literature & Asia: Citizenship, History, Memory, Diplomacyという催しにも参加し、科研プロジェクトで扱うアジア系アメリカ人作家、台湾、韓国などのアジア系アメリカ研究を行っている研究者と交流を深めることができた。特にアジア系アメリカ人作家に直接作品に関して質問できたことは研究に大いに役立った。
|