研究課題/領域番号 |
26370320
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
加瀬 保子 琉球大学, 法文学部, 准教授 (70724722)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 学会発表 / 論文出版 / 資料収集 / 資料分析 |
研究実績の概要 |
28年度は、6月に、東京女子大で開催された日本アメリカ学会の年次大会にて、韓国系アメリカ人作家のChang-rae Leeの小説_A Gesture Life_について発表した。発表論文タイトルは"The Perfect Guest:Trauma and the Implicated Subject in _A Gesture Life_by Chang-rae Lee"である。この発表論文では、最近の人文系のトラウマ理論が1990年代に作られた理論をどのように修正しようとしているかをまとめることができた。7月には日本アメリカ学会の英語学会誌_The Japanese Journal of American Studies_より日系アメリカ人のハワイ在住作家Juliet S. Konoの小説_Anshu: Dark Sorrow_に関する論文"Diasporic War Memory in Juliet S. Kono's _Anshu;:Dark Sorrow_"が出版された。1月にフィラデルフィアで行われたModern Language Associationの年次大会にて、War Memoryに関するパネル"Alternative Memories of the Asian Pacific War:Transnational Kinship and Friendship"をオーガナイズし、発表者として参加した。発表論文は6月に東京女子大で発表した論文をさらに発展させたもので、タイトルは"The Perfect Guest:Trauma, Kinship,and the Implicated Subject in _A Gesture Life_by Chang-rae Lee_"である。会場のオーディエンスより今後の研究に役立つフィードバックを受けることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2015年前半の入院、その後のリハビリ期間に研究が中断したり、滞ったため、その遅れが未だに影響している。
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今後の研究の推進方策 |
昨年までの学会発表論文をより修正し、書籍出版できる形にしていきたい。また、医学系のトラウマ、記憶に関する資料分析をさらに進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
謝金として使用しようと計画していた予算があったが、かなり自分一人で医学系書籍、論文を読むことができるようになったため、ほとんど使用しなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
書籍や備品の購入、資料収集、学会参加、発表のために使用する予定である。
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