研究実績の概要 |
THE PANAMA-PACIFIC INTERNATIONAL EXPOSITION San Francisco, 1915(アティーナプレス、2017年10月出版)の別冊解説として「パナマ・太平洋万国博覧会(Panama-Pacific International Exposition, 1915) とその意義について」を執筆した。アメリカモダニズムを形成する経済的、文化的背景を示す第一次資料として、パナマ太平洋万国博覧会の公式記録と付帯資料を当時の状況を踏まえて概説した。本科研で進めてきた20世紀アメリカ文学・文化の研究が基礎となり、「海」を介して展開される太平洋地域におけるアメリカ覇権主義の構成要素を指摘した。また、同年11月には琉球大学で開催されたRETI(Rseau dExcellence des Territories Insulates)(島嶼大学間ネットワーク)主催の国際会議におけるパネル(Mobility and Stability in Forming Island Communities: Multidisciplinary Perspectives)において研究発表"The Shift between the Oceanic and the Terrestrial: An Alternative Perspective on Islands"を行った。これまでの調査と分析を基にして、沖縄・アメリカを離れて島嶼空間を考えるアプローチとして「海」と「陸」を概念的に説明した。 本研究の締めくくりとして、これまでの研究成果を海外出版用の原稿としてまとめ、英文校閲(約200ページ)を済ませると共に、海外学術出版局と出版交渉を始めた。
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