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2017 年度 実績報告書

トランス・アメリカ―19世紀アメリカと環カリブ海地域との文化交渉と文学的想像力

研究課題

研究課題/領域番号 26370330
研究機関成蹊大学

研究代表者

庄司 宏子  成蹊大学, 文学部, 教授 (50272472)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードアメリカ文学 / カリブ文学 / ゴシック小説 / サン=ドマング(ハイチ)
研究実績の概要

最終年度の2017年度は、ニューヨークで開催されたMLAに参加し、そこでColson Whiteheadなどの現代アメリカ文学に関するセッション、また英語圏および仏語圏のカリブ文学に関するセッションに参加し、研究の動向について知ることができ、有益であった。またカリフォルニア州立大学バークレー校の図書館で、ジャマイカ系アメリカ人作家Michelle Cliffに関する資料を調べた。論文執筆としては、アメリカ初のヴァンパイア小説とされる1819年出版のロバート・C・サンズの「黒いヴァンパイア──サント・ドミンゴの伝説」に、ハイチ革命以前のサン=ドマングを舞台として黒人と白人の混血の人物をヴァンパイアとする造型と、エドガー・アラン・ポーの「赤死病の仮面」および「黄金虫」などと関連させながら、建国初期のアメリカ合衆国でハイチ革命の余波が及んで奴隷反乱が起こることへの恐怖がいかに盛り込まれているか、ジェファソン政権によるハイチ共和国の非承認といった公的言説と文学的想像力との関連を読み解く論を執筆した。この論文は、今年出版される共著本に収録される予定である。エドガー・アラン・ポーの小説にみられるサン=ドマングの奴隷反乱の影響についての論考のドラフトを、国際的な学会International Poe and Hawthorne Conferenceに応募し、採択された。この学会発表は2018年6月に行う予定である。またMichelle Cliffに関する論考のドラフトを、これも国際的な学会Coribbean Women (Post) Diaspora : African-Caribbean Interconnectionsに送り、採択された。この学会発表は2018年7月に行われる予定である。上記の論文執筆、また学会発表が研究成果である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] The Specter of Haiti: Figuring Contagious Blood in Edgar Allan Poe’s “The Masque of the Red Death”2018

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子
    • 学会等名
      International Poe & Hawthorne Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] “Le gens inconnu” as a Strategy of Resistance -- Post-Diasporic Identity in Michelle Cliff’s Free Enterprise2018

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子
    • 学会等名
      African Caribbean Women and Post Diaspora Network
    • 国際学会
  • [図書] ハイチという妖怪──ロバート・C・サンズの「黒い吸血鬼──サント・ドミンゴの伝説」にみるムラートの表象2018

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      音羽書房鶴見書店
  • [図書] Jonkonnu/Gens inconnu──Michelle Cliff, Free Enterpriseにみるポストコロニアル・アイデンティティ2018

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子
    • 総ページ数
      未定
    • 出版者
      作品社

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公開日: 2018-12-17  

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