本研究の目的は、第二次大戦中,日系強制収容所で青少年期を過ごし、解放後に社会主義に傾倒していった日系アメリカ人の作家、および芸術家の軌跡をたどること、彼らの歴史的経験がどのように作品に投射されたかを探るというものである。 本研究における成果は、2014年度から2016年度にかけて、論文6件(和文3件、英文3件)、発表10件(日本語5件、英語5件)である。特に2015年6月に慶応大学で開催された国際メルヴィル学会では、日系アメリカ作家とメルヴィルの新しい接点を発見することでアメリカ文学に一石を投じることができたといえる。
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