研究実績の概要 |
2016年度は、クロスメディア研究を軸に、1冊の図書(共著)、2編の論文、3件の海外報告、3件の招待講演(シンポジウム)を行った。共著『アメリカ映画のイデオロギー 視覚と娯楽の政治学』(論創社)には、論文「ニューシネマ・ターザン―フランク・ペリー『泳ぐひと』と映像の性/政治学--」を寄稿し、ターザン的身体とアメリカの郊外、そしてカウンターカルチャーとの交差を論じた。また、論文「フリークス・アメリカ―ヘミングウェイ、ロン・チャニー、身体欠損―」では、1920年代における戦争と身体欠損表象に焦点を当て、論文「Polluted but Beautiful-アトミック・ランドスケープの文化学」では、冷戦時代における核表象の文化史を論じた。 米国ヘミングウェイ協会では、報告“Hemingway and Cross-Media: Newsreel, Greco-Turkish War, and “On the Quai at Smyrna”を行い、Faulkner and Hemingway Conferenceでは、報告“Framing Femme Fatale: Gender and Ideology in To Have and Have Not”、さらに、The Association for the Study of Literature and Environment in Koreaでは、発表“Danchi and Terrorism: Imaging the Nuclear Landscape in The Man Who Stole the Sun (1979)”を行った。 加えて、九州アメリカ文学会第62回大会シンポジウム(九州大学)、日本英文学会第88回大会シンポジア(京都大学)、日本映画学会第12回大会シンポジウム(大阪大学)で、シンポジウム報告を行った。
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