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2019 年度 実績報告書

アフリカ系アメリカ文学と視覚芸術における歴史的トラウマ表象の変遷

研究課題

研究課題/領域番号 26370349
研究機関西南学院大学

研究代表者

宮本 敬子  西南学院大学, 外国語学部, 教授 (60182044)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2020-03-31
キーワードトニ・モリスン / トラウマ表象 / 視覚芸術 / ハーレム・ルネサンス / 映画 / オーガスタ・サヴェッジ / アリス・ウォーカー / 黒人表象
研究実績の概要

2019(令和元)年度には以下のような研究活動を行った。
1)4月20日に日本アメリカ文学会中部支部大会シンポジウムに招待され、ハーレム・ルネサンスと黒人表象の変遷について発表し、現代の黒人視覚表象における問題がすでに萌芽していたことを明らかにした。
2)2019年はハーレム・ルネサンス100周年にあたり、全米各地でさまざまな企画や展示が行われていたが、かねてから研究課題として浮かび上がっていたオーガスタ・サヴェッジの初の回顧展が開催されていることがわかり、7月上旬にニューヨーク歴史協会でのサヴェッジ展を視察し資料収集することができた。サヴェジの多くの作品を実際に見ることができただけでなく、弟子であり、これまで論文を書いてきたジェイコブ・ローレンスやロメール・ベアデンとの関係を示す日記、写真、新聞記事、往復書簡などの貴重な資料も入手することができた。
3)8月にこれまで研究を続けてきたトニ・モリスンが急逝したため、モリスンと歴史的トラウマ表象についてこれまでの研究成果をまとめるような形で追悼論文を執筆し『ユリイカ』に発表した。10月には、昨年より執筆していたアリス・ウォーカーの「カラー・パープル』についての論文を『アメリカ文学と映画』において発表した。
4)2月にはワシントンDCにある国立アフリカ系アメリカ人歴史博物館を訪問し、歴史的トラウマ表象がどのように展示されているのかの調査を行うことができた。また3月上旬にはプリンストン大学ファイアーストーン図書館におけるToni Morrison Papersを調査することができた。まだデジタル化されていない膨大な資料があり、1週間という短い時間では足りなかったが、研究課題に関連したものを中心に資料収集した。この数年間の懸案事項でありさまざまな事情から実施することのできなかった調査だったが、ようやく最終年度に実施することができて安堵した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] トニ・モリスンと歴史的トラウマ表象2019

    • 著者名/発表者名
      宮本敬子
    • 雑誌名

      ユリイカ

      巻: 51 ページ: 185-193

  • [学会発表] ハーレム・ルネサンスと黒人表象の変遷ー視覚芸術を中心に2019

    • 著者名/発表者名
      宮本敬子
    • 学会等名
      日本アメリカ文学会中部支部大会
  • [図書] アメリカ文学と映画2019

    • 著者名/発表者名
      宮本敬子(杉野 健太郎、諏訪部 浩一、山口 和彦、大地真介編著)
    • 総ページ数
      22/360
    • 出版者
      三修社
    • ISBN
      9784384059311

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公開日: 2021-01-27  

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