本研究では、在外研究を行い、新たな研究資料を蒐集することと、国内外の学会で研究発表を行い、研究成果を発信することを研究の中心としてしていたが、それらを実行することができた。初年度の26年度は、国際学会(フランコフォニー学会)における研究発表と、北米カナダのモントリオールでの在外研究を行い、北米における最新資料の蒐集を行った。27年度には、国内の学会(フランス語フランス文学研究学会)での発表などを行った。研究最終年度に当たる28年度には、まず7月に国際学会(オーストラリアアジア研究学会)にて、それまでの研究成果の発表を行った。また、2月には欧州での研究調査を実施するため、フランスのパリ国立図書館や日本文化会館の図書室で資料蒐集を行い、アジア人街の視察を行った。また、最終年度の11月には、ベトナム系ケベック人作家キム・チュイ氏と日系フランス語作家関口涼子氏を招聘し、カナダ大使館においてシンポジウムを開催した。シンポジウムには、ケベック関係研究者やフランス系文学研究者らが多数訪れた。また、シンポジウム開催後NHKワールド(ラジオ)からのインタビューが行われるなど、本研究テーマに関する最新の情報を国内外に発表することができた。
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