研究課題
基盤研究(C)
両大戦間のドイツにおける左派の急進的文学、及び建国から1956 年の雪解けに至るまでのドイツ民主共和国の文学の中で、綱領的な人間像が次第に全体主義的な個人崇拝のイメージに結びついてゆく様子を、アヴァンギャルド研究及び全体主義芸術研究の文脈において分析した。具体的には、表現主義以降、ドイツのアヴァンギャルドが好んで用いた「新しい人間」のモチーフが生み出す多彩な表象に注目すると共に、この形象が1920年代以降、次第に政治化されていくプロセスを個別作品の分析をもとに論じた。
ドイツ文学