研究課題
基盤研究(C)
近代における中国と日本の比較文学研究は、漱石や芥川を中心に多くの蓄積を有するが、中国における日本近代文学の受容に関する研究は、意外なほどに進んでいない状況にある。本研究は、魯迅・周作人編訳『現代日本小説集』(1923)を端緒として、魯迅の代表作『野草』(1923)に溶かし込まれた日本文学作品、さらに日本と中国が交差する台湾文学の領域にも探索を進め、中国と日本の近代文学を新たな視点から分析・検証したものである。
中国文学