研究課題/領域番号 |
26370470
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
藤本 雅子 早稲田大学, 人間科学学術院, その他 (30392541)
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研究分担者 |
前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (20173693)
船津 誠也 県立広島大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30275383)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 促音 / 重子音 / 調音運動 / 琉球方言 |
研究実績の概要 |
H26年度は夏にドイツ,ミュンヘン大学の音声研究所にてEMAによる調音運動測定のための準備と打合せを行った後,12月にドイツ語話者4名のEMAデータ採取を行った。現在データの分析を行っており,日本語方言話者のデータとの比較を行う予定である。 11月には京都ATR内の脳活動イメージングセンターにおいて,南琉球の宮古島方言話者2人のMRI動画を撮像した。結果の一部を2015年(H27年)8月にイギリス,グラスゴーで行われる国際学会,The International Congress of Phonetic Sciencesのサテライトミーティングにおいて発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
宮古島方言話者の喉頭画像の撮影は実験協力者がえられなかったが,それに代わりMRI動画の撮像を行えた。画像も鮮明であり貴重なデータが得られた。またフランスの研究機関におけるePGGによる声門図採取は,実験実施時期の調整が難しく進めるられなかったが,それに代わり,ドイツの研究所においてEMAを用いた調音運動測定が行えた。いずれも促音,あるいは重子音発音時の舌の運動を動的に記録できており,日本語本土方言と琉球方言,日本語とドイツ語の調音運動の比較を行えるデータが得られた。
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今後の研究の推進方策 |
H26年度に得られたデータをもとに,琉球方言と日本語本土方言の促音の比較,日本語の促音とドイツ語重子音の調音の比較を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
琉球方言話者の実験協力者が得られないため,ハイスピードカメラによる喉頭画像撮像が行えず,被験者謝金,実験者謝金の支出がなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
MRI撮像の実験と分析費用に用いる。
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