本研究は、研究代表者がこれまで行ってきたマンデビ語と系統関係にあるブムタン諸語の系統関係の解明を目的としている。マンデビ語、オレカ語等の個別言語の正確な記述と、言語間の親疎関係を最新の系統分類の研究手法を用いて明らかにすることを目標とした。 本研究期間では4回現地調査を遂行することができた。収集したブムタン諸語の語彙データの一次資料の入力をほぼ終了し、言語系統の分析の基礎的データが整備された。危機言語の観点から社会言語学的調査を、また空間認識に関する人類言語学的な初歩的調査も行うことが出来た。系統・分類に関する歴史言語学の方法論についても考察することができた。
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