研究課題/領域番号 |
26370478
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
上田 広美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (60292992)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | クメール語 / 助詞の意味と機能 / とりたて詞 / 国際研究者交流カンボジア / 国際研究者交流タイ |
研究実績の概要 |
初年度である平成26年度は、3年間の計画の進め方の詳細を決定し、既に蓄積された言語資料を分析するとともに、近年のクメール語資料について、収集すべき資料選定の基準を決めた。また、先行研究を収集し、3年間の計画に必要な機材を選定し、本年度に購入すべき機材を購入した。 海外の研究協力者に本研究の目的を伝え、3年間の調査、打ち合わせの計画の詳細について調整した。その結果、本年度は、海外共同研究者との調整上、カンボジア、タイでの海外調査を行う代わりに、タイの海外共同研究者を研究拠点に招へいし、本研究テーマに関する指導と助言を得、また、日本語とタイ語の対照研究に関する講演を行った。カンボジアの海外共同研究者とは、本研究テーマについて、とくにクメール語資料の選定基準に関する指導と助言を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である平成26年度に予定していた、資料選定基準の決定、先行研究の収集、必要な機材の選定と購入を行うことができた。また、海外の研究協力者との調整やタイの海外共同研究者の招へいを行った。
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今後の研究の推進方策 |
2年目である平成27年度は、初年度に収集したクメール語資料の用例から、助詞を含む用例を分析し、「とりたて詞」と文末の助詞について考察する。また、引き続き、クメール語資料及び日本語、タイ語の助詞、「とりたて詞」、接続詞に関する先行研究を収集する。初年度に続き、タイの海外共同研究者を研究拠点である大学に招へいし、本研究テーマに関する指導と助言を得、講演を行う。2年目の研究成果として、クメール語の「とりたて詞」の用法に関する論文を発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
物件費では、予定よりトナーの消費量が少なく、また、翻訳謝金の作業が予定より進まなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
データ整理に使用する記憶媒体、ソフトウエアの他、報告書作成に必要な出力用印刷用紙、プリンタ用インクトナーなどの購入費用を計上した。海外協力者を日本の研究拠点に招き、研究に対する指導、助言を得るとともに、研究成果を講演会として社会に還元するための費用を計上した。海外協力者への謝金、収集した資料の謝金を計上した。翻訳謝金の作業を早めに進めるよう翻訳者に依頼する。
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