本研究では,コリャーク語文法を完成させるために現地調査を行い,従来の文法で欠如していた統語論の記述の充実に務めた。その結果,節構造,複統合性,属性叙述,コピュラ文等,動詞統語論の記述を大幅に進展させた。 成果は,国内の学術誌(査読付き)に掲載されただけでなく,The Oxford Handbook of Polysynthesis (Oxford Univ. Press),Handbook of Japanese Contrastive Linguistics (Mouton de Gruyter) への寄稿を行うなど,国際的著作の出版にも参加した。又,コリャーク語のテキスト3巻を刊行した。
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