スペイン領バスク自治州で話されるバスク語アスペイティア方言,アスコイティア方言,サラウツ方言,セストア方言,スマイア方言について,各々の親世代(50歳代以上)と子世代(20歳代)の音韻と文法の調査を行なった.現段階で見えたことは,地域的にはアスペイティア方言とアスコイティア方言は標準バスク語から最も離れており,他の3つは標準語と共通点が多い.各方言で世代間でいくつかの単音に違いが多かれ少なかれ見られること,特定の構造について相違が顕著であること,子世代では文法面での例外的な現象が少なくなっていることが目を引いた
|