東南アジア大陸部北部地域に分布するチベット・ビルマ(TB)諸語およびタイ・カダイ(TK)諸語を中心に現地調査を進め、基礎語彙についてはTBでアカ語やロロポ語・チノ語をはじめとする6言語13方言、TKについてはタイ・ダム語、セーク語・プータイ語のデータ収集と録音を行った。また継続してそのうちの7言語については文化語彙や生態環境に関する語彙データの収集および基本文例データの収集も進めることが出来た。 このことにより、特にアカ系諸語やチノ語の歴史的発展、タイ系諸語との接触、各言語の語構成に関する分析が進展した。今後は各言語のデータ公開を進め、さらに音韻・形態面における地域的特徴の解明を進めていく。
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