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2015 年度 実施状況報告書

早期日英バイリンガル2人からの17年間縦断データの分析研究

研究課題

研究課題/領域番号 26370518
研究機関摂南大学

研究代表者

田浦 アマンダ  摂南大学, 外国語学部, 准教授 (60388642)

研究分担者 田浦 秀幸  立命館大学, その他の研究科, 教授 (40313738)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードバイリンガリズム / 17年縦断研究 / ナラティブ / 言語間距離
研究実績の概要

同時(早期)バイリンガル2人から、(1)口頭ナラティブデータ、(2)ライティングナラティブデータ、(3)インタビューデータを新たに収集できた。(1)と(3)に関しては、同時に脳賦活データも6年目縦断データとして収集でき、データ収集面では計画通り進んだが、その一方で過去のナラティブデータの書き起こしは95%終了できたものの、ポーズ・語彙・ナラティブ分析は計画通りに進めることができなかった。
一方で、収集ナラティブデータとその際の脳賦活データの一部を論文化することができた(日英偏重バイリンガルに比べて均衡バイリンガルの特徴は、流暢性が有意に高いばかりでなく、ナラティブ時に右脳の活性度が左脳に優り、この特徴は偏重バイリンガルには見られなかった)。これは科研費研究1年目に海外学会発表した際に有益なフィードバックが得られたので、それを基に論文化したものである。本年度も夏期に本研究の一部を学会発表するので、この2年間計画通りに進まなかった分析作業計画を練り直して、当初の分析計画が実行できる体制を整えたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ収集部分は計画通りできたが、計画外の論文執筆のため、分析部分に若干の遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

データ収集は(1)ナラティブデータ(2)ライティングナラティブデータを収集し、前者に関しては脳賦活データも同時収集する。
データ分析に関しては前年度計画通り進まなかった部分も完成するように、再度分析計画を練り直す。その為に下分析を(応用)言語学専攻の院生に年度前半に依頼する。

次年度使用額が生じた理由

2015年度分析予定のデータに関して、下分析を(応用)言語学専攻の院生にアルバイトを依頼し、その結果を基に分析して海外学会発表を予定していたが、アルバイト依頼のできる信頼できる院生を見つけることができなかった。この為、当初計画のアルバイト謝金と海外渡航費が大幅に翌年度繰り越しとなってしまった。

次年度使用額の使用計画

下分析依頼のできる人材を確保し、既に本人の了承を得ているので、本年度前半部分で計画部分の下分析を終えて、本年度後半期に海外学会発表を行う計画である(アブストラクトは5月中旬までに出す)。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 第二言語ナラティブ時の脳賦活データによる言語臨界期説検証研究2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 117-125

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] バイリンガル・コードスイッチ脳賦活データによる臨界期仮説検証研究2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 127-131

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] バイリンガルの言語脳イメージング研究」特集の概要2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 77-89

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] バイリンガルの言語脳イメージング研究:これまでの研究成果2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 81-116

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 大型fNIRS機(OMM-3000)と簡易fNIRS機(PocketNIRS)との相関性研究2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 145-148

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 大型fNIRS機(OMM-3000)と簡易携帯型脳波計(IBVA)との相関性研究2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 149-174

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 大型fNIRS機(OMM-3000)と携帯型fNIRS機(LIGHTNIRS)との相関性研究2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 雑誌名

      立命館言語文化研究

      巻: 27 ページ: 133-143

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 「日英バイリンガル園児のメタ認知力の発達と脳賦活」「オーガナイズドセッション03バイリンガルと認知」の1本2015

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 学会等名
      日本認知科学会第32回大会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2015-09-18 – 2015-09-20
  • [図書] 科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!2016

    • 著者名/発表者名
      田浦秀幸
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      マイナビ新書

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公開日: 2017-01-06  

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