17年間にわたって早期日英バイリンガル兄妹からナラティブデータを収集した。録音ナラティブデータは書き起こされ、その後流暢性分析、正確さ分析(Myers-Scottonの4-Mモデル使用)、語彙分析に加えてナラティブ分析が行われた。前回2回の科研費研究により約6割のデータ分析が完了していたので、残りのデータに関して上記の言語的・ナラティブ分析を行った。今回の分析対象部分に関して、正確さ・流暢性・語彙面での変化は両者とも見いだせなかったが、ナラティブ面に関して兄は詳細描写法で、妹は情緒単語の使用によりそれぞれ聞き手に訴えかける異なるスタイルを持ち合わせていることが明らかになった。
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