日本語の付属形式(助詞、助動詞、接尾辞など)には濁音で始まるものが少なからず見られる。これは、一般の大和言葉の自立語では清音で始まるのを原則とするのと対照的である。他方、複合語を作るときに連濁と呼ばれる現象が生じる。本研究は、連濁との関連性を考慮しながら、濁音で始まる付属形式に関して、それらの適切な分類法を提示し、それらがどのように生じたのか、日本語の清濁対立とどのように関係するのかといった点について調査、考察した。 本課題は、日本語の歴史に関わる基本的な問題を明らかにするための研究の一つとして位置付けられる。
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