室町後期の古記録〔言継卿記〔トキツグキャウキ〕(記録期間1527~76)、兼見卿記〔カネミキャウキ〕(1570~1610)、上井覚兼日記〔ウワイカクケンニッキ〕 (1574-86) 、言経卿記〔トキツネキャウキ〕(1576~1608)〕の記録語・記録語法を調査し、1)中世古記録・古文書への宋代以降の中国口語の影響として「得境〔トクキャウ〕」と「生涯〔シャウガイ〕」の論考をまとめ、2)『上井覚兼日記』の「被賜・被給(タマハレル)」を考究し、3)「生涯(シャウガイ)」の意味変遷と構文の関係を考察、4)研究成果報告書を作成し、5)記録語・記録語法を収集し今後の研究に利用できるようにした。
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