各英語方言の現在の音韻体系を記録し歴史的に考察するために、アイルランド語(ケルト語)の影響を受けているイギリスとアイルランドの英語方言について現地で被験者を集めて音声を録音し分析した。収録地はウェールズ3地点、アイルランド2地点、コーンウォール4地点である。考察には前回の科研費による収録のスコットランド6地点と平成29年度からの科研費によるマン島とリバプールで収録した音声も利用した。英語音声学のためのフィールドワークを効率よく行う方法、つまり、現地で適切な被験者を集める方法、及び調査のための音読用語彙リストに含める単語を取捨選択する判断力も向上し、複数の新発見につながった。
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