研究課題
基盤研究(C)
本研究では、読み障害のスクリーニングおよび診断に役立つ基礎資料を提供することを目的として、健常児における音韻知識および音韻意識の様相を、フット、音節、モーラといった超分節レベルに焦点を当てながら検証した。特に、健常児およびダウン症、ディスレクシア児の特殊モーラの音韻分解課題の結果をみる限り、音韻構造上の自立性の高い要素ほど正答率が高く、逆に、自立性が高くない要素については正答率が低く、聞こえ度に基づく音節のほうがモーラに先行して獲得されることが示唆される結果となった。
音韻論