研究成果の概要 |
英語母語話者および韓国語母語話者による聞き取り実験の結果を分析・考察することにより、日本人の話す英語音声特性のうち、(1)語頭の破裂音・摩擦音・破擦音の弱さおよび誤発音, (2)曖昧母音の誤発音, (3) 複合語の強勢アクセントの欠如, (4) トーン・ユニットの区切り方の間違い、が通じなさを招く主要な要因であることがわかった。日本語の影響から、日本人は英語の子音を弱く発音する傾向にある一方、曖昧母音の発音は弱化しない傾向にあり、それらがインテリジャビリティを損なっている。これらの結果は、英語の発音学習・教育における優先課題の選定などに、示唆的である。
|