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2015 年度 実施状況報告書

日英語ことわざの定形・拡張用法の意味理解プロセスを語彙語用論・句語用論で分析

研究課題

研究課題/領域番号 26370581
研究機関龍谷大学

研究代表者

東森 勲  龍谷大学, 文学部, 教授 (20148604)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード日英語ことわざ / 関連性理論 / 語用論的等価 / ことわざの創造性
研究実績の概要

日英語のことわざの語用論的等価を求めてと題して『龍谷大学国際センター研究年報』(2016)として、省略の多い日本語のことわざの英訳を関連性理論の枠組みで説明をこころみた。日本人固有の発想や文化をもとにしたことわざにはそれに相当する英語のことわざがないとされている(「義理と人目」「義理張るよりも頬張れ」「長いものには巻かれろ」「出る杭は打たれる」「男やもめに蛆がわき女やもめに花が咲く」「地震雷火事親父」「茄子と男は黒いがよい」「秋茄子嫁に食わすな」「女は三界に家なし」「子は三界の首枷」)が「相当する英語のことわざ」が本当にないのか、「相当することわざ」とはあれば何か、を語用論的等価として検討した。
また、奥津文夫『日英ことわざの比較文化』大修館、亀田尚巳ほか『日英ことばの文化事典』丸善などで、日英語の文化的違いなどの記述がいくつか出版されてきたので、
出る杭は打たれるの日本語ことわざは<目立たないようにしなさい>の意味に対して、英語のA tall tree catches much wind.は<優秀なひとには周りから妬みがある>という伝えたい意味のずれがあることが分かり、語用論的等価とことわざと翻訳がおもしろいテーマとなってきた。
ことわざの創造性では、anti-proverbsの研究書、modern proverbsなどのデータも本もかなり入手し、ニューヨークではnew york city proverbs,日本語ことわざのもじりなど興味深いデータが広告などでもいろいろと入手できた。
ことわざと文化では、シンガポールなど多民族国家でのSingapopre proverbs projectにより出版されたことなる民族のことわざなど入手できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文の形で、日英語ことわざの発表ができたことと、データの收集がシンガポールとニューヨークで現地情報をかなり集めることができたことと、関連性理論での理論的説明のスタートがきれたことが、順調な進展と判断できる。

今後の研究の推進方策

ことわざの創造性を展開することが本来の目的であるので、ことわざのもじりを日本語ことわざのタイプと英語ことわざのもじりのタイプの研究をより深くすること。
データも広告など多方面でのことわざのすこし変形した使用の実態を、日英語の世界でどのようになっているかを、さらに文献、現地情報收集を行いたい。

次年度使用額が生じた理由

前年度1750円が年度末であったために事務処理お願いしにくい状態であり、購入した図書の支払いを新年度にまわすことになったため

次年度使用額の使用計画

ことわざの図書を年度をまたいで発注し、到着しているので、支出願いを新年度になったのでいくつか提出する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日英語のことわざの語用論的等価を求めて2016

    • 著者名/発表者名
      東森勲
    • 雑誌名

      龍谷大学国際センター研究年報

      巻: 6 ページ: 1-25

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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