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2014 年度 実施状況報告書

日本語文法認知診断テストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26370594
研究機関東京学芸大学

研究代表者

島田 めぐみ  東京学芸大学, 留学生センター, 教授 (50302906)

研究分担者 孫 媛  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00249939)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード認知診断テスト / 日本語初級文法 / 助詞 / Webテスト / 国際情報交換 / 中国
研究実績の概要

平成26年度は、日本語文法認知診断テストの開発、第1回予備調査の実施、テストの検討、第2回予備調査の実施を行った。
まず、伊東(2008)に掲載されているテスト項目を参考にし、79項目からなるテスト問題を作成した。問題をWebシステムに実装し、2月に東京学芸大学にて予備調査を実施した。受験者は25名であった。
第1回予備調査の結果を分析し、問題項目を再検討した。その結果、2種類のテストを作成した。テストAは初級文法全般を出題範囲とし、テストBは助詞問題に特化したものである。テストAはテストAのみで出題する42項目、AとBに共通に出題する共通項目24項目、合計66項目からなり、テストBは独自項目46項目、共通項目24項目、合計70項目からなる。
開発したテストAとテストBの予備調査を3月、中国南京の複数の大学にて実施した。テストAの受験者は69名、テストBの受験者は71名であった。テスト結果の分析とアトリビュートの再検討を行った結果、本調査ではテストB、すなわち助詞問題に特化したテストを採用することとした。助詞問題にあわせてアトリビュートを再検討し、問題項目の改変を行い、テスト問題を完成させた。
引用文献:伊東祐郎(2008)『留学生の日本語能力測定のためのテスト項目プールの構築』(平成16年度~平成19年度科学研究費補助金基盤(A)研究成果報告書)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定では、予備調査を国内、中国、ドイツで実施する予定であったが、国内と中国のみの実施となった。これは、ドイツの大学(ハンブルク大学)との日程があわなかったためである。しかし、平成27年の早い段階で実施することが決定されているため、2ヶ月程度の遅れにとどまった。それ以外は順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成27年度は、文法の専門家と意見交換を行い、アトリビュートの検討を引き続き行う。また、26年度に実施できなかったドイツでの調査を実施する。そのほか、国内、タイなどで調査を実施し、約700名分のデータを収集する。それと同時に、認知診断モデルを検討し、受験者の習得状況を推定する。平成27年度から28年度にかけて、モデルの検証とアトリビュートの妥当性検証を行う。
研究成果については、平成27年度にアトリビュートに関する研究成果を国際学会で発表し、平成28年度に認知診断テストの結果と認知診断モデルについて国際学会で発表する。

次年度使用額が生じた理由

1)ドイツへの調査を予定していたが、日程調整の関係で次年度の実施となった。2)Webシステムへの実装は簡易版であったため費用がかからなかった。

次年度使用額の使用計画

ドイツでの調査は27年度5月に実施し、2人分の1週間の旅費と協力者への謝金が計上される予定である。また、テスト最終版をWebシステムに実装するため、その費用がかかる予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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