日本語の授業における訂正(修復の一種)のやりとり、つまり、日本語学習者発話の日本語表現に誤りがあることを認識し、誤りを直した形を具体的に示し訂正を行う際の特徴を、会話分析的手法を用いて示した。1)主に、教師の質問に対する、学習者の答え(誤りを含む)の途中、あるいは直後で行われる、2)訂正は教師だけでなく他の学習者も行える、3)誤りの発話者が訂正を繰り返し、理解を示していることを確認しながら教師は訂正終了に向かう、等を示した。訂正がクラスの中で共有化されていることも考察した。 学習者の発話意図把握が困難な場合、教師は繰り返し意図や誤りを探る為の修復を他の学習者も参加出来る形で行うことを示した。
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