ラテンアメリカ4カ国7都市を訪問し、合計49名の元留学生と面会し、聞き取り調査を行なった。 多くの元留学生たちが、留学後10年以上を経て日本での研究・生活経験を高く評価し、現在の職業や生活に生かしている。成果を職場や家庭で様々な形で伝えており、日本留学の成果は確実に、多地域、多世代に伝播している。 伝播の度合いや内容は、日本での専攻分野や人間関係の特長によって異なっている様子であった。現在はインターネットを活用して元留学生同士と留学生、留学希望者が繋がり、一時的には失われていた日本留学を共通点とした学術的・文化的交流が、地理的・時間的枠を超えて新たな展開をみせている。
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