本研究は、自然音声や合成音声を使って、日本語話者30名、中国人学習者22名、韓国人学習者37名、ベトナム人学習者34名、日本在住の母語の異なる留学生21名に、パラ言語に関する知覚調査を実施し、どのようなパラ言語音声が難しいか調べた。 研究の結果、心的態度と感情の強さの順として、①高さ・長さ→②長さ→③ノーマル→④速さ(68%)と並べた被験者の割合は、日本語話者83%、中国人学習者74%、ベトナム人学習者70%、韓国人学習者62%、在日留学生58%の順だった。日本語話者をはじめ多くの第2言語学習者は、発話意図の強調の順を①②③④と認識した。
|