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2015 年度 実施状況報告書

日本の大学の英語授業における多読の読みの速度に対する効果

研究課題

研究課題/領域番号 26370629
研究機関大阪府立大学

研究代表者

稲垣 スーチン  大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (50405354)

研究分担者 稲垣 俊史  同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (00316019)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード教授法・カリキュラム論
研究実績の概要

Beglar, Hunt, & Kite (2012) は、日本の大学における英語学習者を対象に多読授業を実施し、得られた結果から「読めば読むほど読みの速度が上がる」と結論づけた。しかしながら、彼らの結果は、「もともと速く読める人ほど多く読め、その結果、多く読んだ人の読みの速度もさらに増加する」という解釈も可能である(稲垣・稲垣 2013)。本研究の目的は、この2つの解釈のうちどちらが正しいのかを検証することである。
平成2 6年度は、プリテストとポストテストに使用する読みの速度を測るテストの開発を行った。先行研究(Beglar, Hunt, & Kite 2012)で用いられた400語からなる読み物( (Mikulecky & Jefferies, 1998)を基にテストを作成し、それを英語授業の一環として実施し、必要な修正を加えた。このテストの難易度は中上級レベルのグレイディッド・リーダーズ(OxfordのLevel 4)と同程度である。読み物はプリントの片面に印刷され、その裏に内容に関する8つの質問が4つの選択肢とともに提示される。被験者は読み物を読み終えると、ホワイトボード上に提示される読み時間を記録し、すぐに裏の質問に答える。質問に答えるために表のテキストを見返すことは許されない。なお、内容に関する質問は、被験者が内容を理解しながら読んでいることをチェックするためのものである。このテストを学期の始めと終わりに実施することにより、多読による読みの速度の伸長が測定できる。
平成27年度は、完成した読みの速度を測るテストを用いて予備調査を行う予定であったが、研究分担者の稲垣俊史が、平成28年度より同志社大学へ転出することとなり、名古屋大学での後始末で超多忙となり、実施できなかった。今年度は、大阪府立大学と同志社大学において予備調査を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究分担者の稲垣俊史が、平成28年度より同志社大学へ転出することとなり、名古屋大学での後始末で超多忙となり、予備調査を実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

予備調査を行い、分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

研究の遅れにより、旅費、人件費・謝金等の執行が滞ったため。

次年度使用額の使用計画

28年度の助成金にプラスして、研究の遅れた部分を完了させるために使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ちょっとした工夫で魅力的な授業へ2016

    • 著者名/発表者名
      稲垣スーチン
    • 雑誌名

      『言語と文化』(大阪府立大学高等教育推進機構)

      巻: 15 ページ: 1-6

  • [学会発表] 「どうすればできるようになるか」から考える2016

    • 著者名/発表者名
      稲垣俊史
    • 学会等名
      言語の理解と産出チーム 公開研究会
    • 発表場所
      中央大学後楽園キャンパス3300教室(東京都文京区)
    • 年月日
      2016-03-06
  • [学会発表] 「どうすれば英語ができるようになるか」から考える英語授業2015

    • 著者名/発表者名
      稲垣俊史
    • 学会等名
      KSU 英語教育研究会・京都産業大学外国語学部英語学科共催 平成 27 年度研究大会
    • 発表場所
      京都産業大学むすびわざ館ホール(京都市下京区)
    • 年月日
      2015-09-27

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公開日: 2017-01-06  

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