研究課題/領域番号 |
26370633
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
廣康 好美 上智大学, 言語教育研究センター, 講師 (50249067)
|
研究分担者 |
北村 亜矢子 上智大学, 言語教育研究センター, 講師 (30636262)
正木 晶子 上智大学, 言語教育研究センター, 講師 (10407372)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | カリキュラム / 教授法 / ドイツ語 / フランス語 / スペイン語 |
研究実績の概要 |
大学の初習外国語として履修者の多い、ドイツ語、フランス語、スペイン語について、そのカリキュラムの構築における連携と、教授法に関する共同の研究を行うことを目的として、活動を行った。 カリキュラム構築に関しては、学生のニーズを正しく把握するため、上智大学の3か国語のクラスで、学年末に共通のアンケートを実施した。主に学生がなぜ今年度のクラスを履修したか、次年度以降、どのような種類のクラスを希望しているか等の内容で現在分析中である。本年度は、アンケートの結果を分析し、公表すると同時に、他の大学にもアンケートの対象を広げる予定である。アンケートの設問は、今年度のアンケートの分析結果を元に考える。カリキュラム構築関係では、他に日本の大学で初習言語として何語を教えているかの一般的な調査を行っている。 教授法の研究の連携に関しては、1月に3か国語共同のシンポジウム「自律した学習者の育成に向けて」を開催した。各言語における自律学習を進めるための取り組みに関する講演や、共同学習についてのワークショップなどを行った。約50名の参加者の中には、対象の3言語以外の、様々な言語の教員や学生、興味をもっている一般の人などもいて、活発に議論がなされた。言語は異なっても同じような目的に向かって、情報を共有することの重要性が強調された。 11月と3月にはスペイン語の教授法ワークショップを行った。いずれも聴衆が積極的に参加する形で非常に好評だった。 またメンバー6人での研究会では、それぞれの授業の改善方法や問題点についてのプレゼン、議論した。 研究成果を公表するための、ホームページについては雛形を作り作成中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アンケートの実施は計画通りに行われた。 大学のカリキュラム調査は、アルバイト学生の仕事に頼る部分も多いこと、また調査は想定していた以上に複雑だったことから、計画通り進まなかった。 講演会等の実施は概ね予定通り進んだ。
|
今後の研究の推進方策 |
カリキュラム構築の基礎となるアンケート調査は、今年の結果を元に、さらに質問事項を吟味し、より広い範囲で実施する予定である。年度の前半で、昨年の上智大学のアンケートの結果の分析を行い言語教育研究センター紀要に発表をする。 上智大学では平成26年度に、ドイツ語、フランス語、スペイン語の新しいカリキュラムが始動した。2年目となる平成27年度には、旧カリキュラムと比較してどうだったか等学生の反応を聞き取り調査するとともに、新設クラスの履修者人数等の分析を行い、新カリキュラム初年度の成果を体系的に分析する。 他大学の、大学のカリキュラム調査は、平成26年度には計画通り進まなかったので、やり方を変え、より効率的に調査を進めていく。可能ならば実際に他大学のカリキュラムの担当者に直接会って調査したい。 平成26年度同様のシンポジウム、あるいは学生のコンクールを1回、及び各言語あるいは共同のワークショップを2,3回できればそれ以上開催する予定である。26年度の行事が大変好評で、多くの意見をいただいたのでそれらを参考に計画したい。 ホームページにはアンケート分析結果および、シンポジウムの概要等をのせて、内容の充実を図る。
|