研究成果の概要 |
PISA型読解力の育成を目指した英語教育の開発を目標として、本研究は、高校の検定英語教科書のリーディングに関わる質問・タスクを分析した。教科書の本文をどの程度深く理解することが可能かを分析した結果、本文の一部を抜き出せば解答できるような表面的な理解を求める質問が圧倒的に多く、内容を統合・解釈し、熟考・評価をするといった深い理解が必要な活動は少数であった。一方、海外のCLIL, CBI, IB教育の視察を通して、教科書をリソースとして生徒が英語で主体的に学ぶことができる教材の必要性を再認識した。日本の教科書は、英文のテーマや長さ、段階的な足場掛けのある活動の点で再検討の余地がある。
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