研究課題/領域番号 |
26370643
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
桐村 亮 立命館大学, 経済学部, 准教授 (40584090)
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研究分担者 |
清水 裕子 立命館大学, 経済学部, 教授 (60216108)
吉村 征洋 摂南大学, 外国語学部, 講師 (90524471)
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 准教授 (30448378)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 大学英語教育 / 目的意識 / 卒業生調査 / 経済学部 / ESP |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、経済学部卒業生の就職先における英語使用実態を調査し、その結果を現役の経済学部生に示すことで、「何のために英語を学ぶのか」、「その必要性がどのくらいあるのか」等について具体的に考えるきっかけを与えることである。2015年3月から5月にかけて、一私立大学経済学部卒業3年後の者を対象に郵送による質問紙調査の第一回目を実施した。回収率は15.4%に留まったものの、125件のデータから、いくつか興味深い点がみられた。たとえば、大規模社会調査の一つでは、過去一年間に仕事で英語を少しでも使った者の割合は日本人成人の12.4%であったが、本調査では45.0%と大きく上回っている。こうした身近な「先輩」の職場での実態を表すデータを収集、分析することで、在学生が英語の学習目的と将来のキャリアを結び付けて考えるための素材が提示できる。第一回の調査結果は、8月に大学英語教育学会の第54回国際大会、2016年2月に同学会関西支部ESP研究会にて報告した。また3月には、国際学会Language In Focus 2016にて報告を行った。並行して、共同研究者と質問紙の項目、調査方法等を見直すための議論を重ね、2016年3月に第二回目の調査を実施した。現時点で190件以上の回答を得ており、その分析を始めている。また、回答者の中から協力者には、調査内容を補足する形でのインタビューを行い、職場での具体的な英語使用状況について情報を集める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
毎年3月を目途に質問紙調査を実施する計画であり、これは順調に実施できている。専門家の見解でも、郵送による質問紙調査は回収率を高めることが非常に難しい点が指摘されているが、第一回目の調査では、やはり高い回収率を得られなかった。このため、今回は基本的な記述統計をもとにデータを整理するに留めたが、その後、第一回目の調査の結果を踏まえ、調査項目および調査方法に可能な限りの改善を行って二回目を実施している。引き続き改善策を検討するとともに、推測統計を含めたより詳細な分析を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙調査は引き続き実施していくとともに、これまで2回の調査データの分析および考察に焦点を当てる。共同研究者との議論の場を多くとり、多様な知見を入れた考察を行うとともに、論文として成果を整理する。また、残りの期間で可能な限り協力者へのインタビューを実施し、調査結果を補足する具体的な事例を収集し、考察につなげていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2016年3月開催の学会Language In Focusがイスタンブルで開催されたが、治安悪化に伴って、外務省等の情報を参考に検討した結果、研究チーム全員での参加は取りやめた。これにより旅費が予定よりも少ない支出となった。
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次年度使用額の使用計画 |
インタビュー調査を本格化する上で必要な物品(記録メディア、編集ソフト、ビデオカメラ等)を用意するために支出予定である。また旅費面では、今後の治安情報も考慮しながら国際学会にて最終年度の発表を行うよう準備している。
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