言語音声特性を視覚化し、学習者に提示する事で、音声知覚と生成を促進し音声に対する興味を促すのが可能である事を言語実験と学習者調査により明らかとした。母語話者と非母語話者の発話分析、視覚化手法の検討、母音空間提示への意見聴取を基に言語実験を繰り返し、結果の検証を行った。 母音の音声特性の視覚化を初めとし、子音の音声特性や高さと長さの韻律特性を基準とした手法を試みた。母音が音響特徴と調音方法の一致により空間化が可能であるのに対し、子音と韻律特性は感覚的に捉える事が容易な要因を抽出するのが困難であるが、研究過程において国際音声字母の応用により言語音声特性の視覚化がより進むのではとの考察に至った。
|