研究課題/領域番号 |
26370663
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 教授 (70232650)
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研究分担者 |
吉満 たか子 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)
HARTING AXEL 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | e-ラーニング / コンピュータ支援外国語学習 / ブレンデッド型学習 / 語彙学習用教材開発 / ドイツ語教育 |
研究実績の概要 |
計画の初年度である平成26年度は、広島大学で過去に選定した語彙リスト(http://home. hiroshima-u.ac.jp/katsuiwa/grundwortschatz.htm)を参考に、名詞・動詞各110 語と形容詞55語、計275語からなる5択式のドイツ語語彙テストを作成し、それらを使った小規模のパイロット調査を実施した。また、その結果を基に本調査で使う語彙項目の再検討を行い、語彙テストの改善を図った。 また 語彙テストで扱った上位55個の動詞に関し、IDS(Instituts fuer Deutsche Sprache)の話し言葉コーパスDGD(Datenbank fuer Gesprochenes Deutsch)の中の6つのコーパスを使って、それらと共起する名詞の頻度の高いものを調べ、広島大学の1年生クラスの過去の作文データにおける名詞の共起状況と比較した。 さらに、次年度以降の研究に必要な条件整備の一環として、研究代表者が過去において科学研究費補助金(基盤研究C一般:課題番号23520676)の支援を受けて開発したオンライン型読解支援プログラムOLESの改善を行った。その際、特に、テキスト再生課題における語彙の再生プロセスを詳細に記録する機能を新たにつけることで、OLESをCALL実践が語彙学習に与える影響を調べるためのツールとしても利用できるようにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
DGDの検索データの一括ダウンロードに制限があるため、出現頻度数の多い10個程度の動詞に関しデータが揃っていないなどの若干の問題点はあるが、これらに関しては、能率は悪いが、オンライン上のマニュアルな作業でデータ収集をするなどの方法で対応中である。 上記以外の点では、ほぼすべて当初の計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、語彙テストを本格的に実施するとともに、インタビューを実施しその結果を分析する。またCALL実践の語彙学習への影響についても調査する。 1)前年度のパイロット調査を踏まえ、原則として広島大学の1年生ドイツ語学習者を対象とした数百名規模の語彙テストを実施・集計し、その結果を分析する。 2)調査対象者から一定数の協力者を募り、追加アンケートとインタビューを実施し、その結果を分析する。 3)ドイツ語オンラインドリルシステムDGSG使った自学自習(前期・夏期休暇中)、オンライン型読解支援プログラムOLESを用いたテキスト再生課題(前期)、eラーニングプラットフォームを使った協調学習型作文プロジェクト(後期)を実施し、それらの語彙学習への影響に関するデータを収集する。 4)平成26年度に調べたいわゆる「主要語彙」に属する動詞を使って、その認知度と、単文レベルの作文におけるコロケーションに関するデータを新たに取り、コーパスから得られたコロケーションデータと比較する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究補助に必要な人件費・謝金等は当初の見込みより増えたが、録音用ICレコーダーは既存のものを使用できたこと、また資料の一部は、研究代表者の個人研究費で購入できたことなどから当初の見込みより大幅に減り、結果として、47,252円分の次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
来年度以降も研究補助に必要な人件費・謝金等は、データの集計と電子化及びインタビューの原稿化等の作業量の増大により当初の見込みより増えることがわかっているので、その補完に使用したい。
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