研究課題/領域番号 |
26370663
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 教授 (70232650)
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研究分担者 |
吉満 たか子 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)
HARTING AXEL 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | e-ラーニング / コンピュータ支援外国語学習 / ブレンデッド型学習 / 語彙学習用教材開発 / ドイツ語教育 |
研究実績の概要 |
計画の2年目に当たる平成27年度は、初年度に行ったパイロット調査を基に調査する語彙項目を絞り、最終的に以下の100語の動詞に関し、広島大学の1年生の全てのドイツ語クラスを対象に、5択形式の語彙テストを行い、約520人分の学習語彙データを収集した。 abfahren/ abholen/ anfangen/ ankommen/ anrufen/ antworten/ arbeiten/ aufpassen/ aufraeumen/ aufstehen/ bekommen/ benutzen/ bestellen/ besuchen/ bleiben/ brauchen/ bringen/ danken/ dauern/ einkaufen/ einladen/ empfehlen/ erklaeren/ essen/ fahren/ feiern/ fernsehen/ finden/ fliegen/ fragen/ geben/ gefallen/ gehen/ gehoeren/ glauben/ halten/ haengen/ heiraten/ heissen/ helfen/ hoeren/ jobben/ kaufen/ kennen/ kennen lernen/ kochen/ kommen/ kosten/ laufen/ legen/ lernen/ lesen/ liegen/ machen/ meinen/ nehmen/ oeffnen/ parken/ putzen/ rauchen/ regnen/ reisen/ reparieren/ sagen/ schenken/ schicken/ schlafen/ schliessen/ schmecken/ schneien/ schreiben/ schwimmen/ sehen/ sich freuen/ sich setzen/ singen/ spazieren/ spielen/ sprechen/ stehen/ stellen/ studieren/ suchen/ tanzen/ tragen/ treffen/ trinken/ umsteigen/ vergessen/ verkaufen/ verstehen/ vorstellen/ warten/ waschen/ werden/ wissen/ wohnen/ zahlen/ zeigen/ zurueckkommen また授業内容と語彙数および語彙の実態との相関を見るための基礎データとして、調査対象となったドイツ語授業で使われていた18冊の教科書に含まれる全動詞の語彙調査も同時に行った。さらに、計画の初年度に実現した、STORYBOARD 型テクスト再生プログラムOLESの語彙記録の機能を使って、既習語彙の再生プロセスも調査した。現在は、これらの3種の調査データを分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究協力者および、本学のドイツ語授業担当教員の幅広い協力を得られ、広島大学で1年間ドイツ語を学んだほぼ全員を対象とした調査を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、前年度に動詞を対象として行った語彙調査の布分析を進めると共に、追加的なアンケートとインタビューを実施しその結果を分析する。またCALL実践の語彙学習への影響についてもひきつづき調査する。 1)前年度の調査で得られたクラスごとの動詞の受容語彙に関する調査結果と当該クラスで使われた教科書の中の語彙に関する調査結果をそれぞれ分析するとともにその相関を調べる。 2)前年度の調査対象者から一定数の協力者を募り、追加アンケートとインタビュー(口述テストを含む)を実施し、その結果を分析する。 3)ドイツ語オンラインドリルシステムDGSG使った自学自習(前期・夏期休暇中)、オンライン型読解支援プログラムOLESを用いたテキスト再生課題(前期)、eラーニングプラットフォームを使った協調学習型作文プロジェクト(後期)を前年度に引き続き平成28年度も実施し、それらの語彙学習への影響に関するデータを収集する。 4)前年度に引き続き、上記の研究成果を研究論文、学会発表の形で発表するととともに、本研究の知見を生かした語彙テストを筆者等が過去に開発したオンラインドリスシステムDGSGを利用して作成し、広く提供する。
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次年度使用額が生じた理由 |
人件費・謝金の支出は当初の予想より増えたが、研究旅費のうち日本独文学会関係のものは、同時に理事会に参加したことにより同学会から交通費が支給されたため当初の予想より支出が減り、また既存設備の利用により、設備備品費の支出も押さえられたため、全体として繰越額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額分については、最終年度に実施する調査の人件費が大幅に増える見込みであり、また旅費の増額が予想されるので、それに充当することで適切に使用する予定である。
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