本研究は「認知的アプローチ」と「社会文化的アプローチ」を融合させた多読授業を実践するため,ICTを活用して教材を開発した。「認知的アプローチ」では英文を素早く理解するため「①英文速読プログラム」と「②チャンク分散学習システム」を開発した。また,文法力を高めるために,「③ディクトグロス」のコンピュータ版を開発した。そして,29年度の4月と12月にG-TELPのテストを実施した。前期の平均点は131.3点,後期は144.2点であり,12.9点の上昇が見られた。特に,文法問題において11.3点の上昇を見せたことから、③ディクトグロスが,文法問題への解答にプラスの効果を及ぼしたのではないかと思われる。
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