研究の目標は、日本人英語学習者に対するウェブ会議の活用の有効性を検証することである。擬似実験的に大学の既製の2クラスを活用した。実験群は毎週1回ウェブ会議で外国在住の英語話者と討論やロールプレイ活動を体験した。ウェブ会議のための事前タスクとして毎週授業の中で話題に関する討論、発表、ロールプレイ演習を行った。比較群もロールプレイの代わりに授業内外でシャドーイングを行った。事前・事後のスピーキングテストの結果、期間と処遇に有意な交互作用があり実験群の伸びが顕著だった。産出言語分析の結果からは流暢さと複雑さに有意な交互作用があり、実験群に顕著な伸びが見られた。ウェブ会議の有効性が明らかになった。
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