研究課題/領域番号 |
26370688
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
岡崎 久美子 仙台高等専門学校, 総合科学系文科, 教授 (70290690)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 高等専門学校 / 教科書 |
研究実績の概要 |
高等専門学校(以下、高専)の学生に焦点を当てて、コミュニケーション能力を向上させる取組に英語教育の分野から如何に関与できるかを検討した。
(1) 英語教科書に関する先行研究の成果に基づき、本研究代表者が開発した英語教科書を再検討し、科学コミュニケーションの能力を英語の授業でのばすための教材や授業展開の方法について検討した。授業で使用している教科書や、科学コミュニケーションに対する学生の意見、及び自身がのばしたいと考えているコミュニケーション力についての学生の意見を聴取し、学生のニーズや要望を把握した。近年提案されている有用と考えられる多様な指導方法を収集し、今後の授業検討と教材開発に必要となる要素を確認し、これらを教材として具現化するための方法を検討した。
(2) 研究代表者が所属する高専の専攻科の授業において、学生が調査内容をまとめ、発表する授業を行った。学生に科学コミュニケーションの目的や方法論について理解させた上で、自らの関心に沿って発表テーマを選定し、テーマに関するデータを収集し、英語で発表する課題を与えた。学生は質疑応答やピアレビューを通して、自身のコミュニケーションのあり方を客観的に検討する機会を持った。研究代表者は、このプロセスのそれぞれの段階の活動において支援し、その支援の効果を検討した。英文の読解を含む情報収集力や口頭発表力など高専の学生が特に身につけたいと考えている能力の獲得のために適切な教材のあり方の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究代表者が開発した教科書の検討を進めた。学生個々の関心内容に対応した科学コミュニケーション活動の支援は継続して行う必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
学生のコミュニケーション能力をのばすための英語の指導、最新の学術研究の調査等を通じて、高専の学生のニーズに沿った指導方法のあり方を検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
多岐にわたる学生のテーマに対する対応に時間がかかり、教材の調査等を十分に行うことができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、本年の指導実践資料等を整理するとともに、最新の指導事例の収集を進め、教材開発の方法を検討する。
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