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2014 年度 実施状況報告書

手書き認識で「紙と鉛筆」授業の良さを実現する英語Eラーニングシステムの開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 26370689
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

亀山 太一  岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60214558)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード英語教育 / Eラーニング / 手書き認識
研究実績の概要

本研究は、コンピューターに標準装備された手書き認識機能を利用して、「手で書く」ことを学習課題に取り入れた新しいEラーニングによる英語学習環境を構築し、これを利用した英語授業を継続的に行うことによって、その効果を実証することを目的とする。本研究では、これまで申請者が独自に開発して授業に利用してきた英語Eラーニングシステムに、手書きによる新たなインプットモーダルを加えることにより、これまでの欠点を補ってより高い学習効果を上げる語学Eラーニングシステムのモデルを完成することをめざす。なお本研究は、申請者がH21~23 年度科研費(挑戦的萌芽研究)を受けて行なった研究の成果に基づき、これを継続・発展させるものである。
初年度の実績としては、手書き機能を実装したEラーニングシステムのプロトタイプを作成し、これを利用した場合の学習者の学習行動の分析を行った。学習内容は英語の単語入力で、これを従来型のキーボード入力で行う場合、、手書き用のペンタブレットを利用する場合、およびタブレット端末を利用した場合の入力効率を計測した。この結果、すでにキーボード入力に熟達した学習者の場合はキーボードによる入力が圧倒的に効率が高いが、そうでない学習者においてはタブレット端末による手書きの効率がよいことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本校が「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択されたことにより、一般教室にタブレット端末を導入する計画が示され、本研究で構築するシステムと重複する可能性があったため、本研究費でのシステム構築を待った。
結果として、一部はAPによるタブレット端末が利用可能であるものの、これと重複しない形で本研究に最適化したシステムを構築すべきであるとの結論に至り、次年度にこれを実施することとした。

今後の研究の推進方策

タブレット端末による手書き入力は、特にキーボード入力に習熟していない学習者にとって有効であることが分かったので、まだ本校に入学してまもない新入生を対象としてさらなる効果測定のための実験を行う。同時に、これら学習者のために、手書き入力に最適化したユーザーインターフェイスを持つ英語Eラーニング教材を開発する。

次年度使用額が生じた理由

勤務校において本研究に必要な物品と同様の備品(タブレット端末)が導入される計画があったため、本研究費による購入数を当初の予定より減らし、実験環境構築に必要最小限の台数の購入としたため。

次年度使用額の使用計画

本格的な実践研究遂行環境を構築するため、必要かつ最適な機種を選定し、授業実践に必要な数を購入して研究を続行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Eラーニング教材における入力デバイスとしての手書き認識機能について2015

    • 著者名/発表者名
      亀山太一
    • 雑誌名

      岐阜工業高等専門学校情報処理教育・研究報告

      巻: 第42号 ページ: 1-4

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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