研究課題/領域番号 |
26370691
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
杉山 明 津山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60235900)
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研究分担者 |
櫛田 直規 大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (10109829)
趙 菲菲 津山工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (20628846)
畑村 学 宇部工業高等専門学校, 一般科, 教授 (30300619)
橋本 剛 松江工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (40420335)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 理系学生 / 中国語 / テキスト / 指導書 / 問題集 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、27年度までの成果として完成していた「理系学生のための中国語Ⅰ・Ⅱ」の試作版を実際の授業で使用し、その問題点を洗い出すとともに内容の改善に努めた。その結果、より完成度の高いものとなり、ついに出版社から出版、発行できることとなった。これを受けて平成29年度からは津山高専、宇部高専、新居浜高専、函館高専で正式に採用され、初期の目的を達成することができた。以上が、平成28年度までの成果である。しかしこれをより使い勝手のよいものとし、さらに多くの教育現場での利用を促進するためには、授業の質の保証につながる指導書の作製、教員の負担軽減となる問題集の作製が欠かせない。そこで本研究では研究期間を1年延長して、平成29年度の一年間をかけて、本テキストを使用する津山高専、宇部高専、新居浜高専、函館高専の担当教員から、授業上の工夫、作問例を提供いただき、これを取捨選択してまとまりのある指導書、問題集とすることとした。これを完成させることが、残された課題である。指導書、問題集の完成、供給により、本テキスト使用の利便性がさらに向上することは間違いないであろう。また将来的には、全ての本テキスト使用教員が自らの授業上の工夫や作問例を自由に書き込み、さらにそれを他の教員が自由に閲覧、利用できるようなシステムを開発したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究機関の1年延長を申請したが、当初の研究計画と比べて進捗状況が著しく遅れているというわけではない。予定通り、テキストそのものと音声教材は完成したが、試用した結果、現場教員の負担軽減と授業の質の保証のために、指導上のメモや作問例を集約しておくとよいと言うことに気づいたということである。
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今後の研究の推進方策 |
テキストそのものは完成したので、次はそれに準拠した指導書、問題集の作成に取り組む。平成29年度に津山、宇部、新居浜、函館の四高専で使用するので、担当の先生方と連絡を取り合い、指導上の工夫、作問例等を提供し合い、お互いに利用できる環境を作り上げる。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度中に、理系学生を対象としたテキストを開発するという当初の目的は達成できた。しかし実際の授業で試用しつづけるうちに、これを多くの教育現場で試用していただくためには、教育の質的保障のための指導書、教員の負担軽減のための問題集の作製の必要性を痛感した。そこで29年度一年間をかけて指導書、問題集を作製することを計画し、予算を意図的に繰り越すよう、努力した結果である。
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次年度使用額の使用計画 |
指導書、問題集編集のための資料収集のための通信連絡費、編集会議開催のための旅費、印刷、製本費、学会発表のための旅費として試用する予定である。
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