研究課題
本研究は、第二言語を習得することで学習者の内面に起こる認知変化を調査することを目的とし、その変化を脳画像を用いて測定することを目指した。前半は日本人で英語を習得したグループを中心に、後半は日本語を第二言語として学ぶ外国人グループを被験者として調査を進めた。当初、被験者には日本人のみ調査する予定であったが、対象言語を英語に絞らず、日本語を学習する外国人を調査することで、互いのデータを信頼性を高めることが可能になるため、被験者グループを増やした。その結果、日本人英語学習を対象に行った心理実験からは、英語力の高低による認知変化が見られた。つまり、第二言語として英語を習得した結果、そのレベルが高い被験者は、低い被験者とは異なる認知レベルを保持することが分かった。脳血流の測定からは、習得した第二言語の能力が高くても、母語話者とは異なる領域を使って第二言語の文法処理を行っていることが分かった。そして、その処理にあたって、working memoryに大きな負荷がかかることもわかった。
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Bulletin of the Faculty of Regional Studies, Gifu University
巻: 40 ページ: 35-41
巻: 40 ページ: 29-34
巻: 38 ページ: 65-72