研究課題/領域番号 |
26370705
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
阿川 敏恵 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90409805)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 動機づけ / 自己決定理論 / 日本人EFL学習者 |
研究実績の概要 |
当初の研究計画に通り、半構造化面接調査を実施し、結果の分析を行った。この調査により、大きく2つの成果が得られた。 まず、SDTの提唱する心的欲求(自律性、有能性、関係性)と、EFL学習者の動機つけの関係をより深く理解することができた。次に、現在広く使用されている動機づけ測定の尺度(SDTの枠組みを用いた日本のEFL学習者の動機づけ研究において使用されているもの)の改善点を示すことができた。これらの成果をもとに、改訂版質問紙を作成し、その改訂版質問紙を用いて予備調査をおこなうことができた。 面接調査の結果は、26年8月には海外ならびに国内の学会で、11月にも海外の学会で発表した。また、論文執筆を現在進めており、投稿準備がほぼ完了したところである。 質問紙改訂の報告は、27年8月に行われる国内学会(全国大会)に発表申し込みをおこない、プロポーザルが受理されている。 この研究は、日本人EFL学習者の動機づけをよりよく理解する一助となると考えられ、グローバル社会において益々重要度を増す英語教育に貢献できる意義のあるものであると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおりに研究が進んでおり、その成果を国際学会ならびに国内の全国大会で発表することができている。論文の執筆も進んでおり、投稿準備がほぼ整っている。
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今後の研究の推進方策 |
27年度は、以下の3つを行う: 1)質問紙予備調査の結果発表(学会) 2)質問紙本調査実施と分析、学会発表申し込みと論文執筆 3)面接調査ならびに質問紙調査で得られた教育的示唆を踏まえた、教育的介入実施
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度に行った海外での学会発表のうち、オーストラリアで開催された国際大会については、科研費ではなく個人研究費からの支出と自費でまかなったため、科研費の執行金額が低くなった。 一般的に言って海外の学会の場合、さまざまな支払い(旅費、学会参加費等)の時期がかなり早い。今回の場合、科研1年目であり、今科研の執行可能時期よりも早く学会に掛る費用を払い込む必要が生じたため、やむなく個人研究費ならびに自費から支出した。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度も国内外での学会発表を予定しているが、27年度については、予定通り科研費からの支出を行うつもりであるため、上記のような問題は生じないと考える。
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