本研究は3年間にわたり、英語圏の異なるコースへの短期留学が日本人大学生の英語オーラル・コミュニケーション能力に与える影響を、学生とネイティブ・スピーカー試験官との対話式スピーキング・テストを用いて実証的に調査した。また、言語習得に大きく影響を与える、学生の意識の変化をアンケートにより調査した。その結果、(1)(グループとして)学生のオーラル・コミュニケーション能力は全ての項目で有意に向上したこと、(2)英語学習に対する意欲や異文化コミュニケーションに対する興味と意欲が促進されたこと、(3)異なる環境の影響よりも個人差が大きいと思われること、がわかった。
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