研究課題/領域番号 |
26370712
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
武田 珂代子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (60625804)
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研究分担者 |
山田 優 関西大学, 外国語学部, 准教授 (70645001)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 翻訳通訳リテラシー / 翻訳教育 / 通訳教育 / 翻訳テクノロジー / オンライン講座 / ユーザー教育 / 文理・産学連携 / サービスラーニング |
研究実績の概要 |
1.翻訳通訳リテラシー(翻訳通訳について適切な理解や対応ができる能力)科目の開発と展開:立教大学で学部生向けの翻訳通訳リテラシー関連科目を開発・展開し、学生と講師のフィードバックなどを分析し、コンテンツやデリバリー方法を中心に精査を続け、安定した実施に至った。28年度は特にユーザー教育の側面に重点を置いたほか、英語による翻訳通訳リテラシー科目も実施した。また、27年度に開発したオープンアクセスの翻訳テクノロジー・オンライン講座に関し、 28年度にはその内容を拡張し、ユーザーのフィードバックを分析しながら調整を行った。さらに、地域社会や海外の大学などでも通訳翻訳リテラシーに関する講演を提供した。 2.サービスラーニングへの展開:立教大学で28年度に開始した「サービスラーニングとしてのコミュニティー翻訳通訳」プロジェクトに本研究の成果を反映させ、大学キャンパス内を含めた地域社会における翻訳通訳ニーズに対する対応の可能性を検討し、地域内の中学校での外国人生徒に対する通訳支援やキャンパス内の翻訳・通訳プロジェクト(留学生のフィールドトリップでの通訳、大学史展示物の翻訳など)を実施した。 3.文理・産学の連携の促進:本研究の成果を文理・産学を越えて認識し、議論できる場に積極的に関与した。28年度は、翻訳教育支援ソフトの共同研究会への参加、自然言語処理学会における他分野の研究者との共同発表、翻訳通訳業界団体での講演などを行い、今後の文理・産学を超えた継続的協力関係につなげた。 4.翻訳通訳リテラシー教育の包括的提案と研究成果の発信: 以上の成果をもとに、翻訳通訳リテラシーに関する書籍を刊行し、その中で、翻訳通訳リテラシー教育の論拠を説明し、基本的アプローチ、コンテンツの構成要素、デリバリー方法に関する包括的な提案を行った。また、本研究の成果をウェブサイトや国内外の学会などで発表した。
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