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2014 年度 実施状況報告書

意味重視の読みと言語形式への注意

研究課題

研究課題/領域番号 26370719
研究機関関西大学

研究代表者

名部井 敏代  関西大学, 外国語学部, 教授 (20368187)

研究分担者 吉澤 清美  関西大学, 外国語学部, 教授 (80210665)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード教室内第二言語習得研究 / リーディング研究 / フォーカス・オン・フォーム / シンクアラウド
研究実績の概要

初年度にあたるH26年度は、データ収集と初期データ分析を行う計画であった。
4月から多読の3クラス及び一般的英文読解クラス1つの履修者に実験への参加を呼びかけ参加者(37名)を集めた。春・秋学期を通じての研究参加者は26名だった(秋学期にスケジュールが合わず辞退する参加者があった。)
当初の計画通り、参加者は、事前テストとしてEPERを4月に受験し、5月以降、一人あたり8回から9回のデータ収集セッションに参加した。データ収集セッションでは、参加者は(意味解釈が主目的となる)物語文の「クローズテスト」をThink-aloudしながら解き、さらに研究者による、英文読解時の意識や、英語学習に対する姿勢などに関する質問に答えた。参加者がクローズテスト問題に取り組んでいるときのThink-aloudした発話や、インタビュー時の発話は、すべてICレコーダに録音した。
分析に必要なICレコーダに録音された参加者の発話データは、7月以降、大学院生研究アシスタントに書き起こし作業をしてもらっている。2015年3月現在、12名の書き起こしが完了している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

多くの参加者を募ったため、データ分析に必要な発話(録音)の書き起こしに時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

当初の計画から数ヶ月の遅れがあるが、研究参加者の発話データの書き起こし作業は平成27年5月末に完了する見込みである。その後、6月から9月にかけて、発話データの分析を行う予定である。先の計画では、発話データはデータ収集を行ったフェーズ(学期)毎に分析することにしていたが、実際に集まったデータの量が膨大であるとともに、詳細な質的分析が必要と思われることから、本年度のデータ分析では、特に顕著な特徴を見せた参加者を3名程度選んで、集中的に発話データの分析を行う予定である。このベースラインとなる参加者のデータ分析結果を、ケーススタディとして年度末に発表できるよう論文にまとめる。

次年度使用額が生じた理由

データ分析が遅れたため、発表を計画していた国際学会への出張が取りやめになった。

次年度使用額の使用計画

次年度も、発話データの分析に大学院生研究アシスタント複数名を引き続き雇用する。アシスタント指導のため複数回の会議も予定している。また、質的データ分析に必要なソフトの購入も見込まれる。
次年度に繰り越されることになった研究費については、プロトコル分析のアドバイスを得るため、国内外からプロトコル分析に詳しい研究者を招聘に利用したい。また、ベースラインとなるケーススタディのテータ分析結果についての意見を他の研究者から得るため国内の学会出張が見込まれる。

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公開日: 2016-05-27  

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