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2014 年度 実施状況報告書

小中連携を意図した『Hi, friends!』に準拠した聴解力テストの開発と運用

研究課題

研究課題/領域番号 26370724
研究機関上越教育大学

研究代表者

石濱 博之  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (00223016)

研究分担者 畑江 美佳  鳴門教育大学, その他の研究科, 准教授 (20421357)
THURLOW John  聖霊女子短期大学, その他部局等, 講師 (50299773)
渡邉 時夫  信州大学, 教育学部, 名誉教授 (90109207)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード聞くこと / 聴解力 / 外国語活動 / テスト開発 / 情意面
研究実績の概要

小学校外国語活動で使用されている教材『Hi, friends!1・2』に準拠した「標準的な」聴解力テストは開発されていないのが現状である。『Hi, friends!1・2』に準拠した聴解力テストを開発することによって、児童の学習の成果を客観的に判断することができる。教師の立場から、開発した聴解力テストを活用して児童が学習内容をどの程度学んだかを具体的に把握することができる。児童の聴解力を多面的に分析することによって、授業の枠組みを作成することや指導法を考慮する上で意義がある。よって、本研究の聴解力テストが実用化された場合、小中連携を円滑に推進する汎用性のある到達度テストの役割を果たすこととなる。
平成26年度は、聴解力に関する文献収集を収集した。『Hi, friends!1・2』に代わる、市販の「聞くこと」を中心にした聴解力テストを使用して、情意面との関係を明示した先行研究はあった。そこで、『Hi, friends!1・2』の内容から、児童が身につけて欲しい言語項目を観点別に分類して、その分類に基づいて具体的に聴解力テストを開発した。そして、小学校外国語活動における聴解力テストや「聞くこと」に関する聴解力テストの調査を実施した。その調査結果から、聴解力テストに基づく児童の聴解力の結果を検証して口頭発表した。『Hi, friends!1・2』の聴解力テストに関して、それぞれ観点別に分類された内容は、それぞれの観点を反映していることを明らかにした。指導との関連で、児童には一問一答形式のBottom-up Listeningは容易であるが、Top-down Listeningは難しいことがわかった。更に、平成27年3月に情意面に関する部分を修正して、5・6年生(一つの学年で180名前後)に『聴解力テスト』を再度実施した。そのデータについては分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

『Hi, friends!1・2』に準拠した聴解力テストの開発をした。開発したテストで、小学校高学年(5・6年生)を対象として、調査も実施した。そして、観点別にテストの具体的な内容を検討した。情意面に関する調査も聴解力調査と共に実施したが、聴解力と情意面の関係のみ、まだ検証していないので、「おおむね順調に進展している」とした。既に、データ等は入力を済ませているので、統計分析・検証するのみとなっている。

今後の研究の推進方策

『Hi, friends!1・2』に準拠した聴解力テストを使用して、調査していく予定である。その際、今までに検討すべき課題を点検する。具体的に、Top-down Listeningを検討するために、授業の方法で扱ってないようなやや長い文を聞かせたが、その部分も、Bottom-up Listening の形式を採用して回答欄に絵を利用して、児童が回答しやすいようにするか検討したい。
『Hi, friends!1・2』に準拠した聴解力テストを運用し、データから適切な『Hi, friends!1・2』に準拠した聴解力テストを開発する。
平成27年度以降は、中学校入門期に対する『Hi, friends!1・2』の内容をまとめた聴解力テストを開発して、中学校入門期に対する『Hi, friends!1・2』の内容をまとめた聴解力テストで予備調査する。『Hi, friends!1・2』をとおして、小・中の英語教育及び外国語活動の接続を推進していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に、統計ソフト『SPSSVer.23』にバージョンアップをして、そのバージョンアップで統計処理をしようとした。しかしながら、その統計ソフトのバージョンアップの期日が、平成27年3月10日であったために、事務局の購入申し込み期日が過ぎていた。また、費用が未確定であったために60万円を次年度に繰り越した。

次年度使用額の使用計画

平成27年度に繰り越した費用は、統計ソフトのバージョンアップ料金と、円滑に動作するPCを購入する計画である。
既に『SPSS Ver.23』のバージョンアップの費用が確定しているので、早速、購入計画予定である。そのバージョンアップした『SPSSVer.23』を使用して、平成26年度に収集したデータを分析する予定である。その『SPSSVer.23』を円滑に動作する、PCも購入する計画予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 『Hi, friends! 1』に準拠した聴解力テストの開発とその運用結果に関する事例報告(2)-改訂した聴解力テストの試み-2015

    • 著者名/発表者名
      石濵博之、渡邉時夫、染谷藤重
    • 雑誌名

      小学校英語教育学会紀要

      巻: 15 ページ: 18-33

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 『Hi, friends! 2』に準拠した聴解力テストの開発とその運用結果に関する事例報告2015

    • 著者名/発表者名
      石濵博之、渡邉時夫
    • 雑誌名

      全国英語教育学会紀要ARELE

      巻: 26 ページ: 397-412

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 『Hi, friends! 2』に準拠した聴解力テストの開発とその応用結果に関する事例報告2014

    • 著者名/発表者名
      石濵博之、渡邉時夫、染谷藤重
    • 学会等名
      全国英語教育学会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2014-08-09
  • [学会発表] 『Hi, friends! 1』に準拠した聴解力テストの開発とその応用結果に関する事例報告(2)2014

    • 著者名/発表者名
      石濵博之、渡邉時夫、染谷藤重
    • 学会等名
      小学校英語教育学会
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2014-07-26

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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