本研究は中・高等学校に勤める英語教員を対象に実施されている海外研修において、(1)研修中参加教員は何を学んでいるか、(2)研修後参加教員が学んだ理論的・実践的知識を各自の学校現場に合わせて実際にどのように専有しているかについて調査した。研究参加者は、研修プログラムの講師2名、プログラムコーディネーター2名、そして海外研修に参加した中・高等学校英語教員3名である。主な研究方法として授業参観とインタビューを行い、同時に授業関連資料も収集した。教員は、研修で学んだ知識を専有する際、様々な活動場所を利用しながら授業を行っていた。例えば、学校環境、過去に受けた研修、英語教育に関する信条などである。
|