本研究は,教員の専門性規準・基準を設けている諸外国の理論と実践から,日本において「大学の英語科教職課程で身に付けるべき力」と,小・中・高を通して育成するべき「グローバル・リテラシー・国際対話力」育成のための示唆を得ることを目的とした。米国,豪州,日本を対象国とし,教職課程での学びの実態の相違を見るために,教職履修生を主な協力者として訪問,質問票,面接による調査を行った結果,学校教育で育成すべき資質・能力を教職課程や学校カリキュラムに位置付けて保障すること,教科内容に関する学力・学習の質(学びの深さ)を軸に汎用的能力との関係で検討することが重要であることが明らかになった。
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