2017年2月~3月にかけて、ニース大学文学部および医学部、地中海フランス文化研究センターにおいて「遅延フィードバックシステム」を用いた日本語音声の獲得を目的とした音声実験を行った。 協力者は、ニース大学の「発音矯正」授業の受講生およびセンターの若手職員である。年齢、国籍、習得言語はさまざまであった。 3週間にわたり、協力者は3回ずつ実験に参加した。 1回はCDのみを聞いて発音、2回目は同システムにより、自己の発音を聞きながらCD音と比較することで反復、3回目は1回目と同様であった。 現在は協力者の発音の音響分析、同時に行ったアンケート調査の検討をしているが、協力者は自己の発音を聞きながら、モデル音と照合することで、より安定した発音が可能になっていく様相が明らかになった。
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