本研究は大学生の英文法の知識と産出能力の測定を行った。結果、冠詞、間接疑問文、関係代名詞などの項目は正しい知識に欠けることが判明し、明示的な指導および学習の重要性が確認された。さらに複数のS、進行形、完了形などは、形式の理解度と、どういった場合に使用すべきかの理解度に差のあることが判明し、多読、多聴などを通してより多くの例に触れる事の必要性が伺えた。スピーキングにおいては、速度が非常に遅く考えてからしか話せないという結果であった。自由会話など、その場で考えて発話する事で流暢さの向上をはかりつつ、プレゼンテーションなどの場合は正確さも求める等、バランスのとれた指導と練習が望まれる。
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